「”砂漠の人は敵を作らない”という諺があるんだ」とウズベキスタン人の友人が言った

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スタン系の国には、「砂漠の民は敵を作らない」という諺があります。砂漠という広大な環境で暮らしていると、1度会ったきりでもう2度と会わない人も多いです。それゆえ人間関係も希薄になりがちですが、だからこそ彼らは人間関係の大切さを身にしみて分かっています。砂漠でさまよってしまった時、たまたま以前会った知り合いに遭遇したとしたら、水をもらえるように、どんな人とでも良好な関係を築くこと。そんな人間関係が、時としてあなたの身を救うんだよ、という意味なのだそうです。

 

実はこれは、俺が一番辛かった時にウズベキスタン人の友人から掛けてもらった言葉です。彼はいつも俺が困った時に的確なアドバイスをくれる1番の親友なのですが、この言葉を掛けてもらった時も彼のおかげで救われた思いでした。

 

俺はこの辛かった時期の原因を人間関係の問題だとは認識していなかったのですが、スタン系の国では、「幸せは全て人間関係によるものという考えが根本にあるようです。アドラー心理学でも「人間の悩みは、 全て対人関係の悩みである」と言っていますが、スタン系の国の人たちは砂漠で生きる日常の生活の中からこの考えを強く認識していたのかもしれません。



▼俺のメンタルがボロボロになった話

自戒も込めて、今回上記の友人にこの言葉を掛けてもらった時の話、そう、まだ誰にも話したことのない俺の話を書きたいと思います。俺にあったことがある人は俺がどれだけオープンでポジティブな人間かご存知かと思います。そんな俺も、実は1度、メンタルがボロボロになってしまったことがあります。

 

その時、俺にはいくつかの問題が重なっていました。まず、彼女に結婚まで考えていた酷い浮気をされて別れてしまい、鬱々とした日々を過ごしていました。また、俺は会社に内緒で※1副業をしていたのですが、遅くまで会社でパソコンと向き合った後に家に帰ってまた副業のためにパソコンとにらめっこという毎日を辛く感じていました。その時は、ただでさえ彼女に浮気された鬱々とした気分のまま毎朝起きるのですら辛かったことや、朝から会社、帰って来てから副業という毎日で目や肩や腰などの疲労が激しかったことから、5月病のようにもう何もかも投げ出してしまいたい気分だったのかもしれません。加えて俺はかなりの健康オタクなので、忙し過ぎて運動する時間も十分に取れず、筋肉も落ちどんどん見た目が貧相になってしまっている自分にもかなりのストレスを感じていました。こんな状況で、俺は半ば勢いで会社を辞めてしまいました。
※1会社の利益に相反しない限り副業はOKだったので、ルール違反ではなかったのですが、仕事に真面目に取り組んでいないと言われたくなかったので、会社では内緒にしていました。

 

 

しかしながら鬱々とした気分のままでは何も手がつかず、退職をしてから1日、また1日とただ時間だけが過ぎていく日々が続きました。誰かに相談すればよかったのですが。見栄っ張りな俺は、上手くいかなかった現状を他人に素直に話すことが出来なかった。前向きな辞める理由を拵えて退職した手前、鬱々としてニートみたいな生活をしているクソな自分を他人に見せるのは怖かったし、ましてや彼女に浮気されたのがその原因だなんて言えなかった。有名大学に入って有名企業に入社して・・・今まで順風満帆な人生だったからこそ、上手くいっていない自分という存在を他人に知られるのが怖かったし、そもそもそういった現実を自分でも認められなかったのかもしれません。

 

そして俺は人と会うのを辞めてしまいました。

 

人生を整えてから会うんだと、これまで仲良くしてくれていた友達にも次第に連絡を取らなくなっていきました。大学時代の友達や会社の元先輩などたくさん声をかけてきてくれた人はいたのですが、ご飯に誘われても遊びに誘われても、今の理想とかけ離れた自分自身を知られてしまうのに抵抗があるのか、どうしても乗り気がせず、何かと理由をつけて断るようになっていきました。そのうち、かかるお誘いの数も減ってきて、あれほど鳴りまくっていたケイタイの通知音は、ほとんど鳴らなくなりました。

 

気付いたら、日常生活で俺が会う人はほとんどいなくなってしまいました。同期も、先輩も、上司も、友達、彼女も、、、、つい気になってiPhoneのアプリを何度もつけてみるのですが、LINEの通知は0件のまま・・・届くものといえばAmazonの購入通知のメールくらいなものでした。

 

あれだけ会社員時代に求めていた副業をする時間もたっぷりあったにも関わらず、全く手も付かない。あれだけ欲していたたくさんの時間があるにもかかわらず、何をしていてもなぜか涙がボロボロと零れ落ちてくるのです・・・気づいたら俺はうつ病のようになってしまいました。

 

そんな時にウズベキスタン人の友人から掛けてもらった言葉が上記の言葉です。

”砂漠の人は敵を作らない”という諺があるんだ。人とうまくやっていけている間はみんな幸せなんだ。今サトシが大変なのは、仕事を辞めたからじゃないよ。人と会わなくなったからだ。良くしてくれた先輩や可愛がってくれた上司と会わなくなって、友達とも連絡を取らなくなったからだ

辛い時ほど人と連絡を取るといい。人と会うこと、そして素直に弱さを吐き出すことだって重要だよ。サトシは上手くいっている時は強いけど、弱さを見せないから失敗した時は脆い。素直に弱さをさらけ出してみたらどうだい

そう、俺の問題は仕事でも副業でも時間のなさでも体力的な問題でもなく、対人関係の悩みだったのです。

 

毎日仕事と副業を両立できていたのは、実は全て人間関係のおかげでした。思い返せば会社員時代も大変なことはたくさんあったと思いますが、いつも気をかけてくれる上司や上長、馬鹿話に付き合ってくれる先輩、くだらない話をしてくれた同期がいる環境では、確かに1日12時間働いてもさほど大変だとは感じませんでした。こういう人間関係はあって当たり前のものだと思っていたのですが、そんな人間関係がなくなってみたら俺は1日1時間ですら仕事が出来なくなってしまうのですから、いかに人間関係が人の心に大きな影響を与えているか分かるというものです(本当に俺を可愛がってくれた上司やいつも面倒を見てくれて声をかけてくれていた先輩方には感謝の気持ちでいっぱいです。今考えれば当時思っていた以上に皆に助けられていたんだな、本当にいい職場だったなあと辞めた事を少し後悔しています、、)。

 

思い返せば俺が止めようとしていた時、上司も上長も会社の先輩も俺に辞めないように声を掛けてくれていたのに、その人間関係をブチっと切って引きこもってしまったのは俺自身でした。鬱々とした日々に突っ込んでいくきっかけは浮気をした元彼女でも、原因はそれを理由に人間関係を切っていった俺自身でした。それを考えると、退職して一人になってからも鬱々としていた俺に声を掛け続けてくれていたデニスや、いつも気にかけてくれていた藤本さんを初めとする周りの友人たちには感謝しても仕切れません。
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▼人間の悩みは、 全て対人関係の悩みである

人間の悩みは人間関係以外にもあるんじゃないか?と思う人もいると思います。例えばイングランドのメンタリスト、ジャーメイは「人間の悩みは”THE SCAM”の7つに分けられる」と言っています。

人間の悩みの7つの分類THE SCAM
【Travel:旅】
【Health:健康】
【Education:教育】
【Sex:性・恋愛】
【Career: 仕事やキャリア】
【Ambition:夢や目標】
【Money:お金】

しかしながら、どんな悩みも最終的には人間関係の悩みに行き着くと考えることもできます。例えばお金のない人であれば、お金がないと他者に迷惑をかけることが辛いために悩み、病気の人は、家族や職場の仲間に迷惑をかけることが辛いと悩み、 老いると、身体が不自由になるにつれて、家族に迷惑をかけ、他者との関わりも少なくなるために悩むとも言えるからです。

 

実際に俺も、副業や落ち込んでいる原因を会社の人に言わないできたことで、「夢や目標のために辞める!」という辞め方をしてしまい、本音の事情を話し辛いことから、退職後に連絡を取りづらくなってしまうという人間関係の悩みに発展したわけです。

 

俺はスタン系の国の人たちの考え方からこれを学びましたが、昨今で流行っているアドラー心理学でも同じ事を言っています。全ては人間関係の悩みで、逆にいうと対人関係が上手くいくのであれば人生は前向きに進んでいきます。今なにか悩みがある人には、是非この考え方を一度学んでみてほしいと切に思います。

見栄を張らずに素直に弱さを人に見せる事を学び、そして対人関係こそが幸せの源泉だと認識を改めてから、俺の人生はどん底を抜け出すことができました。俺も普段からありがたいことに良好な人間関係を築けていた人たちがいたからこそ、彼らが声をかけてくれ、救い出してくれたのですから。

スタン系の国の人間関係に関することわざは他にも勉強になるものが多いです。例えば「針で信頼を集める」。嫁いだ嫁が夫の家で毎日裁縫をする姿を両親に見せることで、徐々に家庭内での信頼を勝ち得ていくという言葉。つまり、人間関係は簡単に醸成できるわけではなく、日頃の積み重ねが大事だと言うこと。

私たちも砂漠の民を見習って、もっと人間関係というものに意識的になり、大切にしていかなければいけないですね。

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